ヤマボウシ‘ウルフアイ’として流通している白覆輪の綺麗なヤマボウシの園芸品種があります。
しかし、正確には中国原産のシナヤマボウシの斑入り品種です(Cornus kousa var.chinensis‘Wolf Eyes’)。
ヤマボウシ‘ウルフアイ’比較的新しい品種で、1990年代に日本に導入されて、2000年代になってから流通するようになりました。
元々はアメリカ合衆国東部のメリーランド州モンクトンの「Manor View Farm(マナー・ビュー・ファーム)」で発見された品種です。(おそらく突然変異種だと思います)
川口市安行のしばみち本店の柴道昭氏がアメリカのハナミズキ育種家のDon Shadow(ドン・シャドウ)氏から譲り受けたのが最初です。
柴道氏からはドン・シャドウ氏に日本のヤマボウシの斑入り品種の‘Gold Star(ゴールド・スター)’と‘Snowboy(スノーボーイ)’が渡されて、品種交換によってもたらされたのです。
この時の‘ウルフアイ’(日本における原木)が柴道昭氏の植木畑に現在も残っていて、4~5mほどに生長しています。(下の写真2枚)
ヤマボウシ‘ウルフアイ’(原木)ヤマボウシ‘ウルフアイ’(原木)・日本の‘ウルフアイ’はこの原木から接ぎ木繁殖されて普及していったのです。

‘ウルフアイ’は斑入り品種としては珍しく、強い日射しを受けても日焼けで葉が傷むことがなく、ずっと綺麗な状態が保たれます。
秋になると斑入りの白い部分が赤く色づいて綺麗に紅葉します。
樹形は上に伸びるよりも横に広がって、しかも生長も遅いので、狭いスペースでも育てることが可能です。
ヤマボウシ‘ウルフアイ’強いて難点を上げるとすると、強い日射しを長時間受けていると葉の周囲が波打ってクネクネしてくることぐらいです。
ヤマボウシ‘ウルフアイ’・強い日射しを受けてクネクネと波打った葉

半日陰ではクネクネとしないで綺麗な状態が維持されるので、炎天下を避けた場所で育てることがお勧めです。(陰に置くと、クネクネした葉も元に戻ります)
病虫害もほとんどなく、コンパクトな樹形に納まるので、とても育てやすい品種です。

因みに、繁殖は日本のヤマボウシの1~2年生の実生苗に接ぎ木します。
ヤマボウシ‘ウルフアイ’
ヤマボウシ‘ウルフアイ’※販売品目に追加しました。