去る9月9,10日(2015年)の二日間、山梨県山中湖村にある旅館「庭園茶寮」において、「第一回花木よろずサミット」が開催されました。
奇しくも台風18号がこの日に合わせたように発生し、中部・近畿地方に上陸するという予報があって大変心配したのですが、山中湖一帯はお昼過ぎには雨も止んで風も治まり、滞りなく全てのプログラムを執り行うことができました。
(茨城県常総市の鬼怒川氾濫地域で被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。)

この集まりは、ヤマボウシ‘紅富士’の作出者である山下信夫氏の呼び掛けによるもので、今回がはじめての開催です。
山下氏がずっと暖めてきた企画で、植木業界の功労者をお招きして、敬意を表するとともに、テーマ樹木(作出品種等)を中心に講演していただき、花木(植物全般)に関する様々な(よろずな)意見を自由に酌み交わすという主旨の集まりです。
また、若手生産者の育成も目的の一つとして考えられていて、今後、植木業界を担って欲しい若手にも参加が呼び掛けられました。

第一回の今回は、岐阜県瑞浪市在住でザ・ヤマグチ プランツマンズ ナーセリー代表の山口清重氏をお招きしてのサミットとなりました。
山口清重氏は、樹木種子採集を主業としながら、マルバノキ‘恵那錦’やムシカリ‘ピンクパラソル’、トサミズキ‘ゴールデンスプリング’などを作出し、魅力的な園芸植物を世に送り出して、植木業界に多大なる貢献をされてきた方です。
また、隔離分布しているシデコブシやヒトツバタゴ、ハナノキの自生地保護に長年に渡って尽力されていらっしゃる方でもあります。

今回のテーマ樹木は「ムシカリ‘ピンクパラソル’」で、開会式の後に早速、記念植樹を行いました。
花木よろずサミット・千葉県八街市の前野原プランツ繁田 聡氏が育てた2mを超す立派なピンクパラソルと山口清重氏

そして、表彰状と記念品のピンクパラソルの日本画が贈呈されました!
花木よろずサミット花木よろずサミット・山口清重氏とサミット発起人の山下信夫氏

夕食後に山口清重氏による講演が行われ、300枚を超すスライドを上映していただきながら、作出品種の来歴や作出までの苦労話、樹木の種子採集で全国を走り回った体験談、中国への植物探訪記、など興味深いお話をたくさん伺いました。
話は尽きること無く、結局お開きとなったのは夜中の1時を回っていました!
山口さん、夜遅くまで本当にありがとうございました!

次回からのブログで、ムシカリ‘ピンクパラソル’マルバノキ‘恵那錦’キミノオトコヨウゾメなどの作出品種の詳細な来歴について紹介させていただきます。
興味深いお話満載です! 乞うご期待!