イギリスナラに‘クリスタータ’(Quercus robur‘Cristata’)という品種があります。
葉がクルクルと丸まって展開する独特の樹姿をしています。
‘クリスタータ’とは「鶏のとさか」という意味で、この丸まって展開する葉の様子から名付けられました。
イギリスナラ‘クリスタータ’ イギリスナラ‘クリスタータ’来歴を調べると、今からちょうど100年前の1917年にイギリス南西部のウィルトシャー州にあるセイバーネイク・フォレスト(Savernake Forest※)というイギリスで唯一の私有の森林内で発見された、とのことです。
突然変異種で間違いないでしょう。

‘クリスタータ’は今まで生産したことはなかったのですが、昨年(2016)末にこの品種の生産委託をいただいて、初めて繁殖を試みてみました。
知り合いの生産者のほとんどがこの木を持っていなかったのですが、一人だけ高さ3mほどの個体を2本持っていたので、1本を譲り受けて穂木を採取して接いでみました。
よく活着して順調に成長しているので、委託者には6月に納品する予定です。
イギリスナラ‘クリスタータ’・今年接いだ‘クリスタータ’(クシュクシュした葉がとてもキュート!)

この品種の生産は初めてだったのですが、クルクル(クシュクシュ?)と丸まった葉がとても可愛らしく、すっかり気に入ってしまいました!
来年から少しずつ繁殖して、広めていきたいと思っています。
イギリスナラ‘クリスタータ’※ Savernake Forest(セイバーネイク・フォレスト):
南西イングランドのウィルトシャー州のマールボローとグレート・ベッドウィンの間(between Marlborough and Great Bedwyn in Wiltshire, England)にあるイギリス唯一の私有の森林。これまで31世代、千年間に渡って売買されずに維持されてきた古代の森。その面積はおよそ4,500エーカー(18km2)。

★‘クリスタータ’はイギリスの古(いにしえ)の森からの贈り物!

参考文献:「植物学名大辞典」万谷幸男 編、植物学名大辞典刊行会

※関連ブログ:「イギリスナラ‘クリスタータ’のどんぐり