在来種のギャラリーにクサギの花の写真を追加!

在来種のギャラリーにクサギ(Clerodendron trichotomum)の花の写真を追加しました!
7月末に栃木県芳賀町で撮影しました。
クサギとは、名前のとおり葉に臭気があるのですが、花はとても香りがよく、その香りに誘われてアゲハチョウなどがよくやってきます。
そして、若葉は煮たり油で炒めて食用にするそうです!(私はまだ食べたことがありません。)
秋になると閉じていたがくが大きく開いて真紅に染まり、その中心部から直径6~7㎜の瑠璃色に光る球形に熟した果実が現れます。
これをわらの灰汁で煮出して布を染めると、あさぎ色(薄い青緑)になるそうです。
染め物をする人からクサギの生えている場所を問われたことがありますが、染料にする植物でクサギのように青系統の色が出るものが少ないのだそうです。
さらに、根は薬用として利用されていたそうです(民間療法で、根の皮を煎じて利尿・健胃のために服用)。

名前はクサギ(臭木)であまり良くありませんが、人の暮らしとの関わりはかなり多いのです。
興味を持って見ていただきたい樹木の一つです!
クサギクサギクサギ※参考:「日本の樹木」山と渓谷社、「週間 朝日百科 植物の世界」朝日新聞社