日本花の会結城農場・桜見本園見学

今週月曜日(2018/04/16)に公益財団法人 日本花の会の結城農場・桜見本園を見学してきました!
ご多忙のところ主幹研究員の和田博幸氏(樹木医)に案内していただきました。
1年ほど前から樹木医の友人にお願いして、和田さんに是非とも案内・解説していただきたいとラブコールしていて実現した見学会です。
日本花の会の結城農場・桜見本園は、約8haの敷地に日本各地や欧米・韓国・中国などから収集した350品種の桜を保存し、品種の特性調査や優良品種の選抜、保護育成に関する研究などに取り組んでいることころで、多様な品種を活用したモデルガーデンなども設けられています。
桜について学ぶには絶好の場所です。
日本花の会結城農場 和田氏と安藤先生・和田博幸氏(右)と千葉大名誉教授 安藤敏夫氏(中央)

台木の繁殖・育成場・台木の繁殖・育成:エドヒガンとオオシマザクラの実生苗

接ぎ木圃場・接ぎ木圃場:様々な品種を接ぎ木で繁殖

そもそもの見学の動機は、ポピュラーな八重桜の同定のポイントを教えていただきたい、ということだったのですが、美しく咲き誇っている桜の品種群にすっかり魅了されてしまい、これらの品種の魅力を広く伝え普及させていきたい、という欲求に強く駆られてしまいました!
近年ソメイヨシノのお花見宴会(?)ばかりがクローズアップされていますが、日本では古くから桜の様々な品種を愛でる「お花見文化」が存在していて、多様な品種が育成・保存され、それらが観賞されてきたのだと改めて実感しました。
それと同時に、ソメイヨシノに特化したお花見だけでなく、たくさんの桜の品種を楽しむ「お花見文化」が復活して、より多くの人達が様々な桜を楽しむようになって欲しいと強く思いました。

あまりにたくさんの品種があるので、正確に見極めたり覚えたりするのは至難の業ですが、自分のお気に入りの桜を見つけて、その品種の特徴や来歴、名前の由来などを調べて愛でてみるのも楽しいものだと思います。
さらに、入手して身近に育てることができたら最高です!
因みに私は、普賢象の変わり枝から作出された‘園里黄桜(ソノサトキザクラ)’とヤマザクラ系統の菊咲き品種‘鵯桜(ヒヨドリザクラ)’、背が低くて間近に花を観賞できる‘松月(ショウゲツ)’がとても気に入りました!
園里黄桜(ソノサトキザクラ)・‘園里黄桜(ソノサトキザクラ)’:普賢象の変わり枝で花が黄緑に緑色

鵯桜(ヒヨドリザクラ) 鵯桜(ヒヨドリザクラ)・‘鵯桜(ヒヨドリザクラ)’:樹形が広卵状で花弁数が多い(上2枚)

松月(ショウゲツ) 松月(ショウゲツ)・‘松月(ショウゲツ)’:開花した花は白で八重桜では最も美しいと言われている(上2枚)

来年も開花時期に是非とも訪れてみたいと思います!

紅華(コウカ)

紅華(コウカ)

花笠(ハナガサ)

花笠(ハナガサ)

須磨浦普賢象(スマウラフゲンゾウ)

須磨浦普賢象(スマウラフゲンゾウ)

火打谷菊桜(ヒウチダニキクザクラ)

火打谷菊桜(ヒウチダニキクザクラ)

気多の白菊桜(ケタノシロキクザクラ)

気多の白菊桜(ケタノシロキクザクラ)

市原虎の尾(イチハラトラノオ)

市原虎の尾(イチハラトラノオ)

兼六園菊桜(ケンロクエンキクザクラ)

兼六園菊桜(ケンロクエンキクザクラ)

梅護寺数珠掛桜(バイゴジジュズカケザクラ)

梅護寺数珠掛桜(バイゴジジュズカケザクラ)

楊貴妃(ヨウキヒ)

楊貴妃(ヨウキヒ)

妹背(イモセ)

妹背(イモセ)

普賢象(フゲンゾウ)

普賢象(フゲンゾウ)

鬱金(ウコン)

鬱金(ウコン)