熱海市内の森に入った時に、季節外れの花を咲かせているシキミ(Ilicium religiosum)を見つけました。

Exif_JPEG_PICTURE通常は早春の3,4月に開花するのに、12月に咲いていました。
周りの大きな木が間引かれて明るくなったので、狂い咲きしたのかもしれません。

シキミは仏の供花であることと、植物体全て(特に実は猛毒)が有毒であるために、庭木や緑化樹として利用されることはほとんどありません。。
そして、有毒であるが故に土葬していた時代に、死体が野獣によって掘り返されるのを防ぐために墓地に植えられていたのです。
しかし、シキミは“清浄で香気もあるため不浄を除くとされて神に供されていたことがあった”そうです。
ところが、日本に仏教が渡来してからはシキミは仏前に供えるようになり、神仏の相違から神には別のサカキを用いるようになって、仏はシキミのみを使うようになったと考えられています。

シキミは全く日光の当たらない場所でも生育できる数少ない極陰植物の一つです。
また、剪定にも耐え萌芽力も強いので、生け垣樹としても適しています。
都心のオフィス街などの建物の北側で、他の植物が生育できない場所に活用したらいいのにな~などとずっと思っています。

なお、外国産のシキミの仲間には赤い花を咲かせる品種などもあるので、花の時期にまた紹介したいと思います。