先日、熱海市内の森の中に調査で入った時、矮性種(Dwarf Type)と思われるような小さなシロダモ(Neolitsea sericea)を見つけました!
イヌガシイヌガシ

葉の大きさが普通の半分にも満たない大きさで、節間も詰まって枝葉の密度も高く、樹姿や風情が普通種と全く異なっているのです。
これを母樹(Mother Tree)として育てて、接ぎ木して子供を増やせば、新しいシロダモの品種を世に送り出すことができるかもしれない!とドキドキしたのでした。
ところが戻ってよく調べてみると、同じシロダモ属の「イヌガシ(Neolitsea aciculata)」でした。
今までイヌガシを見たことが無かったので、すっかりシロダモの矮性種と勘違いしてしまいました。
葉の3脈が全く同じように目立ち、裏面も粉白色で、小型のシロダモにしか見えなかったのです。
図鑑にも“シロダモの葉を小さくしたような感じである”とありました。

イヌガシは春に小さな赤い花を咲かせ、秋に黒い実を熟します。
一方、シロダモは秋に小さな黄色い花を咲かせ、翌年の秋に赤い実を熟します。
イヌガシはシロダモと違った魅力があるので、今後機会があれば是非繁殖していきたいと思います。

因みに、シロダモはつくば市内の斜面林で毎年種子を採取して実生繁殖しています。
その中で、他とは全く異なり、成長が極めて遅い個体があったので、それは分けて育てています。
こちらは間違いなくシロダモの矮性種になると思っていて、近い将来増殖する計画でいます。シロダモの矮性種