5月末に知り合いの庭師さんから突然連絡が入って、“サクラの後継樹繁殖をこれからできないか?”との問い合わせでした。
詳しく聞くと、お庭の手入れ仕事をしていたところ、ご近所の方がお見えになって、“家の増築工事で大切にしていたサクラの木を伐らざるを得なくなってしまったが、何とかそのサクラの後継樹を作ることはできないだろうか?”とお願いされたそうです。
すでにサクラの接ぎ木シーズンは終わっていて、葉が展開して新しい枝も伸びているので、まず活着しないだろうということでお断りしました。
ところが、そのサクラは、そちらの娘さんが40年ほど前、小学生だった頃に植えたもので、とても大切にしていて、その娘さんは“このサクラがなくなってしまうと私の命も途絶えてしまうかもしれない”と言っているほど、思い入れがあるらしいのです。
どうしてもできないだろうかと再三お願いされてしまったので、あれこれ思案した結果、ちょうどその頃、モミジの緑枝接ぎをするので、それに倣って、今年伸びた緑枝を腹接ぎしてみたら可能性があるかもしれないと思い、活着の確約はできないとご了承いただいた上でお引き受けすることにしました。
連絡を受けたのが木曜日で翌月曜日には伐採してしまうとのことでしたので、急遽日曜日の予定を半分キャンセルして、穂木の採取に伺って、月曜日に接いでみました。

普通サクラの接ぎ木は適期に行うと8割以上活着するのですが、今回のやり方で2割ほど活着しました!
何とか1本だけでも成功させたかったので、ホッとしています。
肩の荷が下りました!
サクラの緑枝腹接ぎサクラの緑枝腹接ぎ