リュウキュウアセビ(琉球アセビ)、改めアマミアセビ

今年3月(2016/3)にブログで「琉球アセビ」を紹介させていただきました。(こちらのブログ。修正済み)
するとこれまでに2名の方から、“これはリュウキュウアセビ(Pieris koidzumiana)ではなく、アマミアセビ(P.amamioshimensis)です。”とのご指摘をいただきました。
調べてみると、長い間リュウキュウアセビと同種とされてきましたが、2010年に別種であることが発表され、奄美大島の固有種としてこの名前が付けられたアマミアセビで間違いないようです。
ここで改めて「リュウキュウアセビ(琉球アセビ)」を「アマミアセビ」に修正させていただきます。
アマミアセビ アマミアセビリュウキュウアセビが渓流沿いに生育するのに対して、アマミアセビは山頂近くの岩場に生育し、葉は少し幅が広く、鋸歯が目立たず、花冠が大きくて美しいという特徴があるようです。
奄美大島では、ほとんどの個体が園芸用に採取されてしまい、現在自生しているものはわずかとなっているとのことです。(鹿児島県指定希少野生動植物種に指定)
そのため、かつて採取され栽培されている個体から挿し木繁殖して、そのできた苗を奄美大島に植え戻す取り組みも行われているようです。

詳しい事情を知らないままに取り上げたリュウキュウアセビ(琉球アセビ)でしたが、とても貴重なアマミアセビだったということが分かりました。
今後は、写真の株を保有している生産者と相談の上、繁殖に取り組むととともに、植え戻す活動にも協力させていただくことを前向きに検討していきたいと思います。
ご指摘ありがとうございました!

※関連ブログ:「アマミアセビ
※参考、引用:「ネイチャーガイド 琉球の樹木」大川智史・林 将之著、文一総合出版