ミチコレンゲ
5月末にミチコレンゲ(Magnolia sieboldii‘Plena’)が開花しました!
ウケザキオオヤマレンゲ(Magnolia×watsonii)より少し遅れての開花です。
うつむいて咲く清楚で可憐な花です。
ミチコレンゲは、オオバオオヤマレンゲ(Magnolia sieboldii ssp.sieboldii)の八重咲き品種です。
オオバオオヤマレンゲの花弁の数が6枚のところ、ミチコレンゲは9枚以上になります。
オオバオオヤマレンゲは、朝鮮半島から中国東北部の最南部にかけて自生する低木で、日本のブナ帯から亜高山帯に自生するオオヤマレンゲ(ssp.japonica)より若干暑さに強く、日本の低地でも生育が可能です。
中国名は「天女花」といい、清楚な花にふさわしい素敵な名前が付けられています。
日本で栽培されているほとんどの個体がこのオオバオオヤマレンゲですが、長い間日本に自生するオオヤマレンゲと誤解されてきました。
判別は花があれば簡単で、オオヤマレンゲの葯は淡黄緑色なのに対して、オオバオオヤマレンゲは赤紫色(深紅)です。
開花したミチコレンゲは繁殖の母樹として育てている個体で、来年から生産(接ぎ木)に取りかかれそうです。
※参考・引用文献:「週間 朝日百科 植物の世界」朝日新聞社、「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花」山と渓谷社、「NHK趣味の園芸-よくわかる栽培12か月 マグノリア」中村隆之、船越亮二著