プンゲンストウヒ見頃!
どうしても接ぎ木がしたくて脱サラして植木生産者に転身したのが今から20年前の2001年。
それから、販路もないまま、売れるかどうかも分からないまま、自分の好きな木を接ぎまくった数年間。
その時に繁殖した木の一部が下の写真のプンゲンストウヒ(コロラドトウヒ:Picea pungens)の品種達です。
接ぎ木20年生になります。
プンゲンストウヒはクリスマスツリーのイメージから12月に求められることが多いのですが、実は新葉が展開したばかりの5~6月が最も美しく、この銀青色の葉に魅せられて生産に取り組む植木生産者が多いのです。
生産量が比較的少なく、植栽されている事例も少ないことから、見たことのない人も多いと思いますが、ガーデンツリーとしてもっと活用していただきたい魅力的な樹木です。
品種はいくつもあって、最も銀青色が美しく出る人気ナンバーワンの‘ホプシー(Hoopsii)’、成長の遅い矮性の‘グラウカ グロボーサ(Glauca Globosa)’、やや黄緑がかった新葉を展開し樹形の整いやすい‘ファットアルバート(Fat Albert)’、直立性樹形で細身の‘ファスティギアータ(Fastigiata)’などがあります。
他の樹木に比べて成長が極めて遅いため値段の高い植木になってしまいますが、是非活用していただきたいものです!
・やや黄緑がかった新葉を展開する‘ファットアルバート(Fat Albert)’
追記:当初、無我夢中でがむしゃらに接ぎまくったことによって習得できた技術が、今を支えてくれています。