マツの園芸品種は全て接ぎ木で繁殖しています。
マツをはじめとする針葉樹は、枝に葉がなくなるとその枝は枯れてしまいます。
そのため、針葉樹の接ぎ木は、広葉樹のように幹を切り飛ばして枝だけにする(切り接ぎ)ということはせず、幹の途中に穂木を差し込む「腹接ぎ」という方法で行います。
(他に、先端に接ぐ「天接ぎ」という方法もあります)
接ぎ木(腹接ぎ):穂木の調整左側のものは、親木から採取した穂木で、まだ何の処置もしていない状態です。
それを、葉からの蒸散量を少なくするために、先端にある程度の葉を残してその他の下葉を取り除きます(右側)。
接ぎ木(腹接ぎ):穂木の調整枝元をくさび形にカットして穂木の調整が完了です。
接ぎ木(腹接ぎ)接ぎ木(腹接ぎ)台木に切れ込みを入れて、調整した穂木を差し込みます。
この時、穂木と台木の形成層が合うように注意します。
接ぎ木テープで巻いて作業終了です。
接ぎ木(腹接ぎ)接ぎ木して組織が癒合するまで二週間程度かかるので、その間は接合部に水が入らないように上から灌水することはせず、如雨露の蓮口を外して一つ一つのポットに丁寧に水やりします。

上手く活着したら、一年後に接いだところで台木の幹を切り落として、接いだ枝と切り替えます。

※関連ブログ:
「マツの園芸品種」(こちら
「冬に鮮やかに色付くマツの園芸品種」(こちら