モズのはやにえ
毎年9月になるとモズが山から下りてきて縄張りを宣言する「高鳴き」をします。
私はこのモズの高鳴きを聞いて秋の訪れを感じます。
モズは9月に山から下りてきて、年が明けて2月頃まで里で暮らします。
山から下りてきたばかりの頃は、盛んに高鳴きしますが、秋も深まった頃にはぱったりと鳴かなくなり、鳴き声で存在を確認することができなくなります。
でも、植木置き場で、植木の枝から枝に低く飛んで渡るのをよく見掛けます。
植木置き場は、カエルやトカゲ、バッタなどを捕まえる格好の餌場になっているようです。
そして、モズの姿は見なくても、“はやにえ”で存在を確認することができます。
つい先日も水やりをしていたら、見つけました! 植木の枝に刺されたオケラを!
・シダレヤマボウシの枝に刺されたオケラ
圃場内のあちこちの植木の枝で、モズのはやにえを見つけることができます。
ほとんどがバッタとカエル(アマガエルとトウキョウダルマガエル)です。
一度ジムグリ(小さなヘビ)が餌食になって、枝に刺さってぶら下がっているのを見つけたことがありましたが、さすがにこの時は驚きました!
この「はやにえ」はたいてい干からびて、いつまでも枝に刺さったままになっているので、モズは食べないものだと思っていたら、この前、見つけていたカエルのはやにえがなくなっていました。
時々は食べているのかもしれません。(他の鳥が食べたのかもしれませんが…)
2月に入ったので、そろそろモズが山に帰る季節です。
モズの姿を見ることができるのもあとわずかです。
※「生き物のギャラリー」の最後の方に、モズのはやにえのいろいろな写真を掲載しています。ただし、閲覧注意です!