アオキの斑入り品種に‘駿河弁天’というものがあります。
葉の形が亀甲形(達磨葉型)で、黄色の掃込斑が入ります。
詳しい来歴は分かりませんが、江戸時代の『草木奇品家雅見』に‘荒木亀甲あを木’という非常によく似た品種が記載されています。
もしかすると同じ品種なのかもしれませんが、定かではありません。
アオキ‘駿河弁天’アオキ‘駿河弁天’この品種は、斑も綺麗ですが、何と言っても葉の形が特徴的で、大きな魅力となっています。
斑よりも葉の形に惹かれて、“欲しい!”とおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。
ただ、残念なことに雄木なので、アオキの魅力の一つである大きな赤い実を付けることはありません。

アオキは自然界でも様々な斑が入ることがよくありますが、この‘駿河弁天’でも枝変わりで、斑のタイプの異なるものがいくつか出ています。
それらは分けて命名されていません。
その一つに、斑の入り方が少なく濃い緑の葉を持つタイプがあります。
アオキ‘青駿河弁天’(仮称) アオキ‘青駿河弁天’(仮称)こちらは斑が少なく葉緑素が多いため、‘駿河弁天’そのものよりも生長が早く、少し暗い印象です。
仮称で‘青駿河弁天’とします。
造園設計者や庭師さんなどは、‘青駿河弁天’の方が使いやすいと言って、好評です。
‘青駿河弁天’を数本まとめて植えて、そこに原品種の‘駿河弁天’をアクセントとして1本添えると、とても引き立って良い!そうです。
アオキ‘駿河弁天’と‘青駿河弁天’(仮称)・左が‘駿河弁天’で、右が‘青駿河弁天’

‘駿河弁天’はとても魅力的なアオキの品種です。
アオキは日向よりも日陰を好むので、建物の北側などの暗いスペースを明るくするのに‘駿河弁天’はとても有効です。
日本固有種のアオキの品種を上手に使っていきたいものです!

※関連ブログ:「アオキの花

※販売情報:ネットショップの販売品目に‘駿河弁天’と‘青駿河弁天’を追加しました!(こちらから

※参考文献:「改訂版新樹種ガイドブック」(編集 社団法人 日本植木協会)