テイカカズラのタネ(種子)
12月に入ってからテイカカズラが袋果を開いてタネ(種子)を飛ばし始めました!
テイカカズラは5~6月頃、直径2~3cmの香りのよい白い小さな花をたくさん咲かせた後、花からは全く想像できない変わった形の袋果を作ります。
弓状になって2個ずつ吊り下がった長さ15~25cmの細長いその袋果の中に、白い絹毛状の冠毛を付けたタネ(種子)がたくさん入っています。
この袋果は、熟すと縦に裂けて、長さ2~3cmの冠毛が風を受けて飛び散っていきます。
テイカカズラのタネ(種子)は、典型的な「風散布型」の形をしています。
意外だったのはテイカカズラのタネ(種子)が熟すのが冬期で、12月~1,2月にかけて散布することです。
最初、秋ではなく冬にタネ(種子)を飛ばすのが不思議だったのですが、この時期は下草が枯れて無くなり、タネ(種子)が無事に地面にたどり着ける確立が高くなるからではないかと思っています。(個人的な見解ですが…)
同じ「風散布型」の種子を作るガマも冬期に種子を飛ばしますが、きっと同じ理由からではないかと思います。
風で飛ばすタネ(種子)の“形”も、熟して飛ばす“時期”も、見れば見るほど、考えれば考えるほど、その意味のある「自然の摂理」に驚き、感動してしまいます!
※関連ブログ:「テイカカズラ・ピンク花」