ナギが台湾で人気の理由
前回のブログで台湾から導入した「斑入りナギ」について書きましたが、ナギは台湾で“竹柏”という名で、とても人気の高い樹木です。
ふと“台湾ではなぜナギの人気が高いのか?”と疑問に思い、台湾の友人に尋ねてみたところ、次のように教えていただきました。
『竹柏は、かつて中国の北宋時代の有名な文学者・書家である蘇軾(そしょく)がその詩文↓でも書いていたことがあり、中国らしい風流な植物として認知されているようです。
「…竹柏歷來是堅貞情操的象徵,與皎皎的月光融和,呈現出一種透明而高潔的境界。這是物境,也是心境。」
(直訳:竹柏はいつも情熱の象徴となっており、月光と調和していて、透明で高潔な領域を示している。これは心の状態である。)
また台湾の人々に人気の理由は、そのまっすぐな樹形、竹に似たエキゾチックな葉形、そして葉が厚く年中濃い緑色で艶やかに美しいといった点などから、富貴、円満の象徴であり、庭に置くと空気を浄化して健康と幸福をもたらす、と考えられているからのようです。
竹柏の苗を植えることは、“竹報平安、松柏長青”(※)の象徴と考えられていて、数年前には、台湾の馬英九前総統が、植樹の日に「台湾土着の植物であり、森に美しい陰をつくる」として植樹する木の一つとしても選んでいたそうです。』
※竹は風雨にも折れないため、竹を持って無事に報われる。
松と柏は万年続く蒼き天に立つことから長寿の象徴である。
竹、松、柏はいずれも喜慶御祝いの言葉である。
・「縁起木」として装飾して販売されているマルバナギ(台湾のガーデンショップにて)
ナギは日本では神道との結びつきも強く、熊野大社のご神木にもなっています。
また、縁結びの木としても親しまれています。(詳しくはこちら)
このように多くの意味を持つ縁起の良いナギの木を、是非とも1本育ててみてはいかがでしょうか!
ナギは極陰植物で全く日が当たらなくても元気に育ってくれますし、成長が極めてゆっくりなので、インテリアプランツとしても超お薦めです!
※関連ブログ:「ナギ(梛)の木を結婚記念日に贈ろう!」