イギリスナラ‘コンコルディア’
カラーリーフの色は、乳白色や黄色、紫色、銀青色など多彩ですが、なんと言っても代表色は「黄色」と「紫色」だと思います。
イギリスナラ‘コンコルディア’(Quercus robur‘Concordia’)は、その黄色い葉の樹木の中でトップ3に入ると思うほど美しい葉を持つ品種です!
春の鮮やかな黄色は実に見事で、この新葉を見た人はみんな欲しがります!!(笑)
イギリスナラは別にヨーロッパナラ(欧州ナラ)とも呼ばれますが、英名が「English Oak」なので、イギリスナラと呼ばれることが多いように思います。
そのイギリスナラの黄色い葉の品種が「コンコルディア」なのです。
黄色い葉は盛夏を過ぎる頃になると緑色に変わって、再び秋に黄葉します。
一日中陽の当たる場所に置いておくと比較的永く黄色い状態が維持されるので、日向に植栽するのがポイントです(日陰に置くとすぐに緑色に変わります)。
繁殖は専ら接ぎ木で、日本のコナラの2年生の実生苗に接ぎます。
接いで最初の1,2ヶ月はコナラが台芽を伸ばしてきますが、小まめに取り除いていると台芽を出さなくなり、接いだ芽が元気に伸びてきます。
その後は台芽が出てきませんので、コナラとイギリスナラの相性はかなり良いのだと思います。
ただ難点は、小さい苗の時に幹がくねくねと曲がって、なかなか立ってこないことです。
地植えする場合は、幹がくねくねしていても放っておくと数年して幹が立ってくるので心配いりませんが、鉢植えの場合は支柱を設置して矯正する必要があります。
接ぎ木でしか繁殖できないので、あまり普及していないようですが、とても美しい黄色い葉の品種なので、たくさんの人に魅力を知ってもらって楽しんでいただきたいと思っています。
シンボルツリーとしても効果的に植栽できます。
昨年、たくさん接ぎ木して、少し大きめの15㎝ポットで養生したところ、元気に育って1m以上になりました!
春(2015年)から販売したいと思っていますので、ご期待下さい!
※関連ブログ:
今年接いだイギリスナラ‘アルゲンテオマルギナータ’と‘コンコルディア’(こちら)
イギリスナラ‘コンコルディア’のどんぐり(こちら)