イペーの花

3月末からハウス内でイペー(Tabebuia chrysotricha)が黄色い大きな花を咲かせています。
南米原産の落葉高木で、別名「コガネノウゼン」や「キバナノウゼン」とも呼ばれ、英名は「ゴールデン・トランペット・ツリー(Golden Trumpet Tree)」です。
ソメイヨシノと同じように、春先、落葉した状態で、葉が展開する前に花が咲くのでとても目立って綺麗です。
イペーこのイペーについては、ブラジルの「国花」とされている記述が多いのですが、正しくは“国花とする法案が1950年代に国会に提出されたが結局成立しなかった”ようです。
ただ、サッカー・ブラジル代表のユニフォームの色はこの花の色から採ったようです。

沖縄には戦後導入されて、今では立派な街路樹に育っているところもあります。
自生地は暖かい地域なので寒さには弱いのですが、温暖化の影響を背景に日本国内を少しずつ北上してきて(植栽利用です。逸出ではありません)、おそらく今では都内でも露地で冬を越せるようになっていると思います。
イペーこの木は、5年ほど前に沖縄の知人が“播いてみたら”と種子を送ってきて下さったのを播いて育てているものです。
圃場のあるつくばみらい市では、冬、寒すぎて外に置いておくと枯れてしまうので、秋になるとハウス内に移動して越冬させています。
そのためポットで育てているのですが、放っておくとひょろひょろと幹が1本だけ立った樹形になってしまうので、伸びた幹を根元近くで切り戻して、下からたくさん枝分かれするような格好の良い樹形になるように手入れしているところです。
目標は50㎝~1m程度で、たくさん枝別れして横にこんもりと広がる樹形です。
そんな樹形になるまで、あと2,3年の辛抱です!

※関連ブログ:「イペー開花!

次の記事

オウゴンカシワ