アベリア・キネンシス
中国原産のアベリア・キネンシス(Abelia chinensis:原種)が、可愛らしい花を咲かせています。
夏から秋にかけて咲き続けます。
香りがとても良く、アベリアの仲間ではナンバーワン!とも言われています。
アベリアの仲間(ツクバネウツギ属)や品種はたくさんありますが、最もポピュラーなアベリアは、ハナゾノツクバネウツギ(A.×grandiflora)で、属名の「アベリア」の名で呼ばれることも多い品種ですが、これはアベリア・キネンシスとアベリア・ウニフロラ(A.uniflora)の雑種と考えられています。(「週間 朝日百科 植物の世界」より)
ハナゾノツクバネウツギは、常緑~半常緑で、乾燥に極めて強く、萌芽力があって刈り込みに耐え、移植も容易で、花も6月から11月頃まで咲き続けるなど、緑化樹としては優秀な特質をたくさん兼ね備えているので重用されてきました。
一方、アベリア・キネンシスは、落葉樹ということもあり、優秀な(?)ハナゾノツクバネウツギがあるので、目立った存在とはならず、あまり利用されてこなかったというのが実情です。
しかしながら、先に書いたように香りは抜群ですし、何よりの魅力は、花が落ちた後もピンク色の萼がずっと綺麗な状態で残り続けることです。
この萼が、花が咲き続けているように見えるのです!
落葉性で派手さはありませんが、控え目で楚々とした感じがとても上品で、通好みのアベリアと言えます。(アベリアの中ではこれが一番好き、という生産者も結構います!)
アベリアが好きな方には是非ともお薦めです!
※関連ブログ:「ツクバネウツギ」