エゴノキの園芸品種⑤:エメラルドパゴダ

伊豆七島から和歌山県大島、琉球、蘭嶼(台湾)、フィリピンにかけて分布するエゴノキの仲間は、オオバエゴノキ(Styrax japonicus var.kotoensis)といって、全体に大形で葉が長さ5~10㎝、幅3~5㎝もあります。花も大きく普通のエゴノキの1.5~2倍もあります。
そのオオバエゴノキの直立性(Fastigiata)の品種が「エメラルドパゴダ(Emerald Pagoda)」です。
エメラルドパゴダエメラルドパゴダこの木は、アメリカ人の故James Chester Raulston博士(ノースカロライナ州立大学付属植物園元園長)が済州島で見いだした品種です。(J.C.Raulston Arboretum at North Carolina State University)
(注:発見地の済州島は間違っていました。正しくはこちら

樹形は、直立性のため放任管理でも芯が立ったすらりとした美しい姿になり、広い場所も必要としません。
花は大きい上に普通種より強く香ります。
そして小さい時からたくさん咲いてくれます。
エメラルドパゴダ葉は普通のエゴノキの3倍ほどの大きさで、ぱっと見た目は柿の葉に似た感じです。
とてもお薦めのエゴノキの仲間です!
エゴノキが好きな人は是非とも育ててみて下さい!!
エメラルドパゴダとベニバナエゴノキ・右側がエメラルドパゴダ。左側はベニバナエゴノキ。(今年接ぎ木繁殖)

※関連ブログ
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