センニンソウ
例年8月末に開花するセンニンソウ(Clematis terniflora)が、今年は咲き始めが早くひと月前の7月末からチラホラ咲いていました。
そのセンニンソウがだいぶ開花してきて、もうすぐ満開です!
今年は特に見事に咲いているような気がします。
写真の個体は、つくば市内に自生していた株から種子を採取して播いて育てたもので、ハウス脇のイヌツゲの木に絡んでいて、毎年よく咲いてくれます。
センニンソウは日本に自生するクレマチスの仲間で、明るい林縁などによく生えている落葉木性のつる植物です。
クレマチスの仲間は、自生するカザグルマや中国産のテッセン、その他外国産種など、どれも花が大きく見事ですが、それらに比べてセンニンソウの花は見栄えがしません。
そのためあまり栽培されていませんが、センニンソウのように穂咲きのクレマチスは少ないので、外国では根強い人気があるようです。
野趣に富んでいて、捨てがたい魅力があるので、上手に絡ませて使っていただきたいと思っている植物です。(つる植物なので、管理が少し手間ですが…)
果実は長い毛を密生して羽毛状なるので、その姿を仙人のひげに見立てて、この名がつけられたそうです。
今年はたくさん種子が取れそうなので、少し播いて育ててみようと思っています。
栃木県那珂川町の友人の山の中に、激減しているカザグルマ(純白)が自生しているので、センニンソウの苗を台木に接ぎ木繁殖してみようと企てています。
センニンソウ、カザグルマともに苗ができたらネットショップで販売する予定です!
・栃木県那珂川町に自生するカザグルマ