アオキ(ホソバアオキ)‘富士川’

好きな植物の一つにアオキがあって、いくつかの品種を育てています。
私のその好みを知って、ヤマシタナーセリー山下信夫氏が、最も葉の幅の細い品種‘富士川’(Aucuba japonica f.longifolia‘fujigawa’)の挿し木した苗をプレゼントしてくださいました!
アオキ(ホソバアオキ)‘富士川’・挿し床で発根した状態

この品種は元々静岡県富士宮市一帯のみで特別な名前もないまま植栽利用されていたのですが、ホソバアオキの中でも特に葉が細いということで見い出されて、ザ・ヤマグチ プランツマンズ ナーセリー山口清重氏によって、地名に因んで命名されて、知られるようになりました。
一見したところでは、アオキと認識できないほど繊細な葉をしています。
鋸歯もほとんど目立たず、普通のホソバアオキとも雰囲気が異なります。
そして雌木なので赤い実を付けてくれます。
まだ流通量は少なく、一般的にはよく知られていませんが、魅力的な独特の雰囲気を持っているので、是非とも普及してもらいたいと期待しているイチオシのアオキの品種です。
これから力を入れて繁殖・育成に取り組みます!
アオキ(ホソバアオキ)‘富士川’アオキ(ホソバアオキ)‘富士川’・よく発根していたので1本ずつにポット上げ

※関連ブログ:「アオキの花」、「アオキ‘駿河弁天’

注:学名は「樹木大図説」(上原敬二著、有明書房)に準拠