実成りジンチョウゲ(雌木)発芽!
今年、実成りジンチョウゲ(雌木)に成った種子を播いたところ、これから本格的な冬に突入するというのに、発芽してしまいました!
本当は冬を越してから発芽して欲しかったのですが…
5月に結実して、そのまま播種すると、夏の高温と乾燥で腐敗して発芽しなくなる心配があったので、果肉を取り除いてから、乾燥しないように湿らせた水苔と一緒にビニール袋に入れて、冷蔵庫で保管していたのです。
そして10月末に、“もう寒くなってきたから冬を越すまで発芽しないだろう”と思って播種したところ、思いのほか暖かい日が続いたので、芽を出してしまったようです。
・5月の果実の様子
このまま冬の寒さに当てると枯れてしまうので、ハウス内にもう一つ小さなビニールのトンネルを作り、さらに電熱マットを敷いて、その中に入れて冬越しさせます。
・ハウス内のビニールトンネル(電熱マット敷設)
実成りジンチョウゲ(雌木)の実生苗はとても貴重なので、枯らすわけにはいきません!
“早く殖やして分けて欲しい!”とのリクエストもすでにいただいております。
実成りジンチョウゲの実生苗は、挿し苗と違って生長が早く、幹もどっしりと太くなって力強く生長します。
おそらく寿命も永いと思います。(ジンチョウゲの挿し苗の寿命は15年程度)
そして、実生苗は全て実を付ける雌木になるのです。(「樹木大図説」上原敬二著より)
これからどんどん殖やしていきたいと思っているので、とても大切な芽生えなのです。
ハウス内では、実成りジンチョウゲの蕾が、少しずつ膨らみ始めました!