ミヤマガンショウ(深山含笑 Michelia maudiae)がハウスの中で蕾を膨らませてきて、ポツポツと咲き始めました。
ミヤマガンショウ(Michelia maudiae)ミヤマガンショウ(Michelia maudiae)花の少ないこの時期に大きくて綺麗で、しかも香りのよい花を咲かせてくれる貴重な常緑樹です。
この木は中国南部(湖南省など)が原産のオガタマノキの仲間です。
冬でも気温がマイナスまで下がらないような暖かい地域に生育する樹木ですが、都内でも露地で冬を越してくれます。
ただ、小さい時は耐寒性にやや劣るので、冬の北西の季節風をガードできる場所に植栽することをお勧めいたします。
厳しい寒さに当たると葉を落とすこともありますが、枯れることはなく、暖かくなると再び葉を展開します。
幹が枯れても、また下から新しい幹を伸ばしてくるタフな樹木です。
管理は、放っておいても芯が立ってきて端正な樹形になりますし、病虫害もほとんどないので手間いらずです。
ミヤマガンショウ(Michelia maudiae)花は一つ一つの寿命はあまり永くありませんが、花付きがとてもよいので2m以上に成長するとたくさんの蕾を持って次から次へと咲かせて、3月初旬から5月頃まで楽しむことができるようになります。
葉は、長さが12㎝以上あって大きめで、表面は濃緑色で一年中きれいな状態を維持しています。
樹形も良く、葉も花も綺麗で、生命力も強いので、シンボルツリーや記念樹としてイチオシです!

繁殖はコブシの実生苗に接ぎ木します。
相性がとても良いようで、普通なら接がずに捨ててしまう穂木の先端の柔らかい緑色の部分までよく活着します。
また、なかなか結実しませんが、結実した種子を播くとよく発芽します。
当圃場では接ぎ苗と実生苗の両方を育てています。
実生苗は、いつどのような花を咲かせてくれるか分かりませんが、丈夫であることは間違いないです。
こちらも楽しみです。(下の写真が実生苗)
ミヤマガンショウ実生苗花は個体差があって、剣弁で開花後すぐに花弁を開ききるタイプや丸弁でなかなか花弁を開かずに抱え咲きするタイプなどがあります。
ミヤマガンショウ‘白嶺’その中で大輪で丸弁の品種が選抜されて、’白嶺’と名付けられています。(上の写真)
また、半八重で花弁の多い品種が’銀嶺’と名付けられて流通しています。
さらに、まだ流通していませんが、花の色がピンクの品種も作出されています。
これから都市部に広めたい期待の大きな樹木です!

※昨年接いだ苗がよく伸びているので、春から販売する予定です。

※関連ブログ:
「深山含笑(ミヤマガンショウ)花!」(こちら
「深山含笑(ミヤマガンショウ)完全八重咲き新品種!」(こちら
「深山含笑(ミヤマガンショウ)‘白嶺’」(こちら
「深山含笑(ミヤマガンショウ)の種子」(こちら
「千葉大・園芸学部の深山含笑(ミヤマガンショウ)」(こちら
「深山含笑(ミヤマガンショウ)の夏の花」(こちら